「新築したマイホームでの新生活がいよいよ始まると思ったら図面と違う箇所が見つかった」ということが時折あります。では、新築したマイホームに施工のミスや不具合があったら値引などの対応はしてもらえるのでしょうか?
施工ミスに気付いたら
新築したマイホームの施工ミスに気付いたら、値引や修正を交渉する前にやっておかないといけないことがあります。
施工ミスに気付いた時は、「図面とどこがどう違っているのか」を具体的に把握して記録として残しておくことが何より重要です。
まず契約書や図面、住宅メーカーとの打ち合わせの議事録などで、自分の要望がメーカー側に伝わっているかどうかを確認します。
自分の要望と完成したマイホームの仕様が違っていても、図面と違っていなければ施工ミスではありません。住宅メーカーとの打ち合わせが不十分で単に自分の要望が図面に反映されていないだけですから、対応してもらうことは難しいです。
図面と実際のマイホームの仕様が違っている場合は、図面と違う箇所の写真を撮影して具体的に何が違うか文面に記録しておくと良いでしょう。
万が一住宅メーカーとの交渉が拗れて第三者に間に入ってもらうことになったら、写真や文面があると第三者に事実関係を理解してもらいやすいです。
住宅メーカーに報告
契約書や図面から施工ミスがあることを確認して証拠となる写真や文面を作成したら、住宅メーカーに施工ミスがある旨を報告します。
住宅メーカーは、この手のクレームは山ほど受けています。具体的に何が「施工ミス」なのかを説明できないと、単なる「クレーマー」として処理されてしまう恐れがあるのです。
証拠となる写真や文面を用意して、口頭でも施工ミスの内容を伝えられるように準備しておきましょう。
契約書や施工ミスの内容にもよりますが、図面通りに修正してもらうのが一般的です。図面通りへの修正が難しい(時間がかかる、作業できないなど)場合に、値引きや賠償金といった対応になるケースが多いです。
図面通りに修正してもらうのか、値引きや賠償金での対応でも良いのか、住宅メーカーに求める対応も決めておきましょう。
メーカーの対応が不満なら専門家に相談
必ずしも、メーカーが施工ミスに対してこちらの望む対応をしてくれるとは限りません。もしメーカーの施工ミスへの対応が不十分と感じた場合は、建築士団体や弁護士などの専門家に相談しましょう。
メーカーは精一杯対応していて施主側が無茶な要求をしている、といったことも十分にありえます。専門知識を持った第三者の公正な目で、メーカーの対応やこちらの要求が正当なものかを判断してもらうのです。
専門家から見てもメーカーの対応が不十分なのであれば、今後どのように交渉すれば良いかアドバイスをもらいましょう。場合によっては、専門家にメーカーとの間に入ってもらって交渉してもらうことも検討した方が良いかもしれません。
住宅問題の相談窓口
施工ミスなど住宅問題が発生した場合の相談窓口には
・法テラス
・国民生活センター
・住まいるダイヤル
の3つがあります。
「法テラス」は日本司法支援センターが運営するサービスで、あらゆる法的トラブルを解決するための情報やサービスを提供しています。日本司法支援センターは国が設立した機関ですから、基本的に利用は無料です。
「国民生活センター」は法律に基づいて設立された独立行政法人で、消費生活に関するあらゆる相談や苦情を受け付けています。国家資格である消費生活相談員資格を持った相談員が、問題解決の手助けをしてくれます。
「住まいるダイヤル」は、法律に基づいて国土交通大臣から指定を受けた住宅問題を専門に扱う相談窓口です。建築士資格を持った相談員が対応してくれるので、施工ミスに対する専門家の意見が聞けます。
3つの相談窓口はいずれも無料で利用できますから、施工ミスなど住宅トラブルが発生したら気軽に相談してみてください。
施工ミスへの対応の請求には期限がある
住宅メーカーに施工ミスへの対応を請求するのには期限があり、一定期間放置していると請求権が消滅してしまいます。
契約書に請求期限が記載されている場合は、契約書に記載されて期限までに請求する必要があります。
請求期限が契約書に記載されていない場合は、施工ミスがあることを知った時点から1年以内に住宅メーカーに施工ミスについて連絡しないといけません。施工ミスを知ってから1年以上が経過すると、基本的に施工ミスへの対応を請求する権利が消滅します。
また、1年以内に住宅メーカーに対応を請求したのに十分な対応をしてもらえない場合は、一定期間以内に民事訴訟などを提起する必要があります。施工ミスを知ってから5年以内、もしくは住宅引き渡しから10年以内に訴訟などの提起をしないと、やはり請求権は消滅するのです。
「大したことじゃないし」「面倒」「時間がない」などと躊躇っている内に、1年ぐらいはあっという間に過ぎてしまいます。「あの時対応してもらっておけば」と後悔しなくも良いように、施工ミスを見つけたらすぐに住宅メーカーに対応を請求しましょう。
施工ミスは値引きや賠償金ではなく修正対応を求めるべき?
施工ミスに対しては、値引きや賠償金ではなく図面通りに修正してもらうように求める方が良いです。
数十年もローンを払い続ける覚悟で、年収の何倍もの費用をかけて建てたマイホームです。
わずかな値引きや賠償金で引き下がったら、施工ミスの箇所を目にするたびにこれから先何十年後悔し続けることになります。しかも施工ミスが目につきやすい箇所だと、毎日のようにため息をつきながら生活し続けないといけません。
施工ミスを放置すると、単に後悔するだけでなく、マイホームの耐久性や耐震性に良くない影響を及ぼさないとも限りません。特に基礎部分や柱・梁など住宅の構造部に施工ミスがあると、大きめの地震によって倒壊することも考えられます。
耐久性や耐震性を計算して図面を作っていますから、図面通りに施工されていないと十分が耐久性や耐震性を備えていない可能性は十分にあります。
十分な金額の値引きや賠償金を貰ったとしても、数年後にマイホームが倒壊しては意味がありません。これから先何十年と安心してマイホームで生活するには、値引きや賠償金ではなく図面通りに修正してもらう方が良いのです。
施工ミスの箇所によっては耐久性や耐震性を損なわないこともありますが、専門家でないと判断しにくいです。住宅メーカーが施工ミスを過小評価しないとも限りません。
施工ミスが発覚した場合は、できれば第三者の専門家に見てもらって耐久性や耐震性に影響が無いか確認した方が良いでしょう。
メーカーは値引きや賠償金による対応をしたがる
新築住宅に施工ミスがあった場合、住宅メーカーは値引きや賠償金で解決しようとするケースが多いです。住宅メーカーにとっては、施工ミスは値引きや賠償金で対応した方が手間がかからない上に安く済みます。
住宅建設に限らず工事請負契約には「期日」が設けられており、期日までに引き渡さないと遅延金が発生します。
施主が生活しながら修正できる箇所ならともかく、基礎や構造部を修正するとなると施主にいったん仮住まいへ移ってもらわないといけません。仮住まいへ移ってもらうための引っ越し代や仮住まいの家賃は、当然住宅メーカーの負担となります。
ミスを修正する費用に加えて遅延金を払い、仮住まいの引っ越し代・家賃も負担するとなると金額が大きくなってしまいます。
値引きや賠償金で対応すれば、遅延金も修正費用も引っ越し代・家賃の負担も発生しません。手間がかからず安上がりなので、住宅メーカーは施工ミスには値引きや賠償金で対応したがるのです。
施工ミスのリスクを事前に回避したい
誰しも施工ミスなどの住宅トラブルに巻き込まれたくありませんし、可能なら事前にトラブルは回避したいです。施工ミスなどの住宅トラブルを回避するには、「信頼できる住宅メーカー」にマイホームを建ててもらうことが重要となります。
信頼できる住宅メーカーであれば、万が一施工ミスなどの住宅トラブルが発生した場合でも真摯に対応してくれるはずです。そんな信頼できる住宅メーカーを探すのに役立つのが「タウンライフ家づくり」です。
タウンライフ家づくりは住宅メーカーの比較サービスで、全国1100社以上の住宅メーカーを比較できます。一度は見聞きしたことがある超が付くほどの大手から地域密着型の中小まで、住宅メーカーが揃っているのです。
使い方は簡単で、希望の階数と間取り、家族の人数、予算を選択肢から選ぶだけ、後はタウンライフ家づくりが条件に合った住宅メーカーをピックアップしてくれます。
ピックアップされた住宅メーカーに、一括で見積もりと間取りプランの作成が依頼できます。資金計画や土地探しの相談もできるので、漠然と「マイホームが欲しい」と思っているだけの人でも具体的な家づくり計画を建てることが可能です。
住宅メーカーの公式サイトや口コミサイトなどを1つ1つチェックしていると、いつまで建ってもマイホームが建てられません。タウンライフ家づくりなら条件に合った住宅メーカーをピックアップしてくれるので、信頼できる住宅メーカーを探す手間が省けます。
タウンライフ家づくりは利用無料
タウンライフ家づくりは無料で利用できます。住宅メーカーのピックアップも無料、見積もりや間取りプランの作成の一括請求も無料、資金計画や土地探しの相談も無料です。
これだけのことができて無料だと逆に怪しく感じてしまいますが、タウンライフ家づくりの利用には一切の条件も縛りもありません。
見積もりを取ったり相談したりした住宅メーカーと契約しないといけない、といったことは無いです。タウンライフ家づくりや住宅メーカーから契約を迫られる、強要されるといったことも当然ありません。
個人情報が漏れて、住宅メーカーから営業電話が毎日のようにかかってきたり、営業メールが何百件と送られてきたりも無いです。
「見積もりまで取ったら断りにくい」という場合は、タウンライフ家づくりがユーザーの代わりに住宅メーカーへ断りの連絡をしてくれます。
とにかく面倒なことも煩わしいこともややこしいことも、タウンライフ家づくりを利用するのに一切ありません。家づくりで困ったこと分からないこと不安なことがあるなら、気軽にタウンライフ家づくりを利用してみてください。
まとめ
新築したマイホームに施工ミスが見つかった場合には、住宅メーカーに修正や値引きなどの対応をしてもらえます。耐久性や耐震性を計算して図面を作っていますから、基本的に施工ミスに対しては修正をしてもらうのがおすすめです。
施工ミスなく家を建ててくれる、施工ミスがあっても真摯に対応してくれる住宅メーカーを探すには、タウンライフ家づくりを利用しましょう。