「ローコスト住宅メーカーなら300万円台で平屋が建てられる」といった情報をネットなどで見かけることがあります。
平屋でも300万円台で建てられるならかなりお得ですが、本当に建てられるのか、どんな間取りになるのかなど詳しく見ていきましょう。
ローコストの平屋は300万円台で建てられる?
ローコスト住宅メーカーなら300万円台で平屋が建てられるか、条件次第では建てられます。
実際に300万円台で平屋を建てるサービスを提供している住宅メーカーはあり、間取りはワンルームだけでなく1LDKも可能です。ただ「条件次第」であって、必ずしも「住宅」として十分な設備が整った家が建てられるわけではありません。
300万円台は建築費だけ
まず1つ目の条件は、300万円台は「建築費だけ」ということです。
要するに家を建てるための費用が300万円台なだけで、家を建てる土地や基礎工事・外構工事などの付帯工事にかかる費用は別途かかります。
300万円台で建てられる平屋は、広さがせいぜい10坪程度までの狭小住宅です。
建ぺい率が60%だとすると、建坪10坪だと敷地の総面積は16~17坪となります。2024年の基準地価の全国平均は1坪あたり約56万円ですから、16~17坪の土地を買うには大体900万円ぐらい必要です。
付帯工事にかかる費用は総建築費の20~25%程度で、家を建てる費用が300万円台だと付帯工事費は100万円台といったところです。
300万円台で家を建てられると言っても、土地代や付帯工事費を合わせると1300万円ぐらいはかかることになります。総額1300万円なら十分安いですが、300万円台で家を建てることを想定しているとケタが1つ違うので注意しないといけません。
住宅に必要な設備はオプション
もう1つの条件は、「住宅に必要な設備はオプション」ということです。
家さえ建てれば生活できるというわけではなく、家の中にキッチンやトイレ、お風呂など生活するのに必要な設備を整えないといけません。
一般的な住宅を建てる場合でも、キッチンなど生活に必要な設備を整えるのにかかる費用は別途見積もりを立てます。ローコスト住宅メーカーの300万円台で建てられる平屋も、キッチンなど生活に必要な設備は別途オプションとなっているのです。
コンパクトなキッチンとユニットバスで合計100万円ぐらいはかかりますし、水道やガスを引き込むのに必要な工事費も発生します。電気工事も必要ですし、生活に必要な設備に電気・ガス・水道を使えるようにする工事を合わせると150~200万円ぐらいの費用がかかります。
家を建てるだけは300万円台でも、実際に住宅として使えるようにするには土地代なども合わせて1500万円は少なくとも必要なのです。
300万円台で平屋が建てられる住宅メーカー
家の建築費だけですが、300万円台で平屋が建てられるメーカーとして「バナナ住宅」があります。
バナナ住宅は千葉県茂原市にある住宅メーカーで、「BERRY HOUSE」という300万円台で建てられる平屋プランを提供しています。
ロフトが標準装備となっているので、LDKとロフト部分で間取りは1LDKです。
もちろん土地代や付帯工事費は別、キッチンやトイレ、お風呂などの設備もオプションで別料金となっています。コンパクトなキッチンとユニットバスなら合わせて100万円ぐらいですから、住宅として使う場合は400万円台の費用となります。
住宅としてと言うよりも、書斎や仕事・趣味の作業場、子供部屋などとして使うケースが多いとのことです。
バナナ住宅には1000万円以下で建てられる平屋・2階建てのプランもありますし、2階建て4LDKを1500万円以下で建てられるプランもあります。
1000万円以下で平屋を建てられるメーカーは他にもありますが、300万円台となると現状ではバナナ住宅ぐらいしか無いかもしれません。
平屋を安く建てられる理由
平屋の建築費相場は2000万円ぐらいですから、300万円台はもちろん1000万円以下でも十分ローコストと言えます。
では、相場が2000万円の平屋を1000万円以下のローコストで建てられるのはなぜなのでしょうか?
建築資材のグレードを下げる
1000万円以下で建てられるローコスト平屋は、壁材などの建築資材のグレードを可能な限り下げています。
例えばフローリングの床材だと、一番グレードの高いものだと1坪あたり3万円以上の価格となっています。一番グレードの低い床材だと1坪あたり5~7千円ぐらいで、最高グレードの床材の5分の1以下、一般的な床材の半額程度に抑えられるのです。
床材に限らず柱や梁、壁、さらにはキッチンやトレイなどの設備のグレードも下げることで平屋を建てるのにかかる費用を抑えているわけです。
グレードが低いからと言って品質や耐久性が低いわけではないので、普通に生活する分には問題ありません。
一括大量仕入れ
平屋を1000万円以下で建てられるローコスト住宅メーカーは、建築資材などを一括大量に仕入れています。
多少色やデザインが違っても、ローコストの平屋に使う建築資材はある程度規格が決まってきます。施工主からすると選択肢が限られますが、メーカーからすると一括大量に発注できるので仕入れコストを下げられるのです。
コストコや業務スーパーなどで、容量の多い業務用の食品を買うと1食当たりの単価が下がります。それと同じで、建築資材も一括大量に仕入れることで1軒を建てるのに使う資材の単価を下げることができるわけです。
間取りやデザインが決まっている
平屋に限らずローコストで建てられる住宅は、間取りやデザインがあらかじめ決まっていることが多いです。
注文住宅のように間取りやデザインを一から作るのではなく、いくつかの選択肢から選ぶ形となります。300万円台で建てられる平屋は基本ワンルーム、1000万円以下でも大体1LDKが多く、そもそも間取りにバリエーションがありません。
間取りやデザインを一から作るとなると設計士やデザイナーに入ってもらわなければならず、設計費やデザイン料が別途必要です。しかしあらかじめ間取りやデザインの選択肢が決まっていれば、設計やデザインに費用がかからないのでローコストで平屋が建てられます。
ローコストで平屋を建てる場合の注意点
とにかく安く平屋が建てられれば良いということはなく、快適に生活するためにはいくつか注意しないといけない点があります。
ローコストの場合に限ったことではありませんが、平屋の場合は「日当たり」や「風通し」が悪くなりやすいです。
当然ですが、2階建て3階建てよりも平屋は家自体が低いです。隣など近隣に2階建て3階建ての建物があることで、昼間でもほとんど日が家の中に入らないといったことになってしまいます。
また平屋だと大きな採光窓や掃き出し窓も設置しにくいですから、特に窓から遠い家の中心部は風通しが悪くなります。天窓を設置したり中庭を作ったりなど、周辺に平屋よりも高い建物があっても十分に日当たりや風通しが確保できるようにする必要があるのです。
ただローコスト平屋の場合は間取りやデザインがある程度決まっているので、天窓や中庭を設けることも難しいかもしれません。
プライベートの確保
平屋を建てる場合には「プライベートの確保」についても注意が必要です。
1つは建物内における家族間のプライベートの確保です。ローコスト平屋だとどうしても部屋数が少なくなりますから、個人の部屋を持ちにくくなります。
夫婦や親子であってもプライベートは確保したいですから、各自プライベート空間が確保できる工夫が必要です。壁を作ると室内が狭く感じられますから、パーティションのような動かせるもので仕切れるようにしておくのも1つの工夫となります。
もう1つは他人に対するプライベートの確保で、外から家の中が見えないようにするにはどうするかということです。
室内に光や風を取り入れるには窓を作らないといけませんが、大きな窓を作ると外から室内が丸見えになってしまいます。外から見えないように窓を小さくすると光や風が室内に入りにくくなりますし、日当たりや風通しとプライベートの確保を両立させることが求められます。
また平屋は洗濯物を干しているのも外から丸見えですから、防犯対策としても室内だけでなく洗濯物を外から見えにくくすることも必要です。
プライベートを確保するため、家の周りに高い塀を作ると日当たりや風通しが悪くなります。外から塀の内側の様子が全く見えませんから、かえって空き巣などを誘引しやすくなってしまいます。
植え込みなどのように、光や風を遮らないけど目隠しになる外構作りが重要です。
安くておしゃれで防犯対策もできる外構を作るなら
平屋を建てる場合には、プライベートが確保できて防犯対策にもなりつつ光や風を遮らない「外構」が必要です。
家を建ててくれる住宅メーカーは何となく想像できますが、外構を作るとなるとどの業者に頼めば良いか分かりません。平屋を建てるのに、安くておしゃれで防犯対策もできる外構を作りたいなら「タウンライフエクステリア・外構」を使うのがおすすめです。
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タウンライフエクステリア・外構は利用無料
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見積もりを取ったから、プラン提案やアドバイスを貰ったからと言って、その外構業者と契約しなければならないわけではありません。
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まとめ
ローコスト住宅メーカーなら、300万円台で平屋を建てることも可能です。
ただし建築費が300万円台で、土地代や付帯工事費、キッチンなどの設備費は別途かかります。建築費が300万円台でも、土地代などを含めた総額では1000万円を超えてきます。
建築費1000万円以下なら1LDKなど間取りの融通もある程度ききますが、300万円台だと間取りは基本ワンルームです。
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