5人以上の家族や二世帯三世代同居の家庭が家を建てる場合、部屋が5つある「5LDK」という間取りが人気です。
では5LDKの2階建て、南玄関だと部屋の配置など具体的な間取りはどうなるのでしょうか?
5LDK2階建て南玄関の間取り
部屋数が増えると間取りのバリエーションも増えますから、自分たち家族に合った間取りでないとかえって生活しにくくなってしまいます。
様々な暮らし方に合った5LDK2階建て南玄関の間取りをいくつか紹介するので、家づくりの参考にしてみてください。
家族のプライバシーが守られる間取り
子供がある程度大きくなると、家族間でもある程度「プライバシー」が重視されるようになります。
まず南向きの玄関を入ると吹き抜けのホールがあり、右手に階段、左手にLDKと洋室へと続く廊下があります。玄関からホールをまっすぐ進んだ先に、トイレ・洗面所・風呂場といった水回りをまとめて配置するのです。
2階には4つの部屋とトイレを配置、2部屋もしくは3部屋を横並びにします。横並びの部屋同士が行き来できるようにバルコニーを配置するのも良いかもしれません。
玄関を入ったところに階段があり、リビングを通らずに5つの部屋全てに行けるようになっています。
それぞれの部屋にクローゼットを設置すれば、洋服など荷物が多い場合でも収納に困りません。
1階でも2階でもくつろげる間取り
先の間取りとは逆に家族の繋がりを重視した、1階と2階それぞれにリビングを備えた間取りを紹介します。
南向きの玄関を入るとこじんまりとしたホールがあり、リビングダイニングへと繋がる扉があります。
リビングダイニングを通って右手にトイレ・洗面所・風呂場と水回りをまとめて配置、水回りの南側、玄関と横並びの場所に1部屋設けるのです。玄関と横並びですが玄関から直接部屋には入れず、リビングダイニングを通って部屋に入るようになっています。
リビングダイニングの水回りと反対側に階段を設置、2階は4つの部屋とトイレを中心のホールを取り囲むように配置するのです。
2階中心のホールを少し広めにして、「第2リビング」として使えるようにします。日中は1階のリビングダイニング、就寝前には2階の第2リビングで過ごすことで自然と家族が一緒に過ごす時間を増やせるわけです。
また玄関へ行く2階へ上がるにも1階のリビングダイニングを通るので、出かける際や帰ってきたときには必ず家族と顔を合わせることになります。
2階の4部屋はそれぞれ独立していて、ホールを通らないと行き来できませんから、プライバシーもしっかりと確保できています。
リビングダイニングを吹き抜けに
次は1階のリビングダイニングを吹き抜けにして、開放感を演出して室内を広く感じさせる間取りです。
南向きの玄関を入るとこじんまりとしたホールがあり、正面突き当りの右に洗面所と風呂場、左にトイレを配置します。玄関の右手前に1つ部屋を設けて、左にリビングダイニングキッチンがあります。
リビングダイニングの南側にもう1つ部屋を設けて、1階だけで2LDKの間取りとなるようにするのです。リビングダイニングは吹き抜けにして、リビングダイニングの玄関が接する側に2階へ上がる階段を設置します。
2階は中心にこじんまりとしたホールがあって、そのホールを取り囲む形で3つの部屋とトイレ、玄関の真上にインナーバルコニーを配置します。3部屋にすることで2階の空間が広く使えて、インナーバルコニーを設置しても狭苦しくなりません。
リビングダイニングの吹き抜けと2階のインナーバルコニーによって、室内に開放感が生まれる間取りとなっています。
5LDK2階建ての間取りを考える際の注意点
5LDKの2階建ては、2階を4部屋にしたり3部屋にしたりと間取りのバリエーションが多いです。
間取り次第で使いにくい家になってしまいかねませんから、5LDKのように部屋数が多い間取りを考える際にはいくつか注意する点があります。
生活動線を考える
5LDK2階建てに限らず、家の間取りは「生活動線」に合ったものでないといけません。特に洗濯や掃除、炊事といった家事の動線に合った間取りでないと、家事に手間が取られて生活しにくくなってしまいます。
例えば、キッチンやパントリーなどの収納スペースの近くに玄関や勝手口など出入口を設置することです。
買い物から帰ってきたら、食材はキッチン、日用品はパントリーなど収納スペースに持って行くことになります。出入口からキッチンや収納スペースが遠いと、買ってきたものを収納するのが面倒くさいです。
買ってきたものの収納が面倒だと買い物に行くこと自体が面倒になってしまいますから、出入り口から収納スペースまでの距離は短い方が良いわけです。
洗濯の動線として、お風呂場の脱衣所や洗面所の近くに洗濯パンやクローゼットを配置したいです。
脱衣所や洗面所は洗濯物が多く出る場所ですから、近くに洗濯機が置けると洗濯の手間が少し省けます。洗濯物が多く出るということは替えの衣類なども必要になる場所ということですから、クローゼットも近くにあると便利です。
また掃除の動線として、毎度コンセントの抜き差しをしなくても良いように、どの部屋からも近い家の中心部にコンセントを設置しておくと良いでしょう。
これらは単なる例で、それぞれの家庭によって生活動線は違いますから例の通りに間取りを作っても生活しやすくなるとは限りません。
間取りを作る際には、今住んでいる家のどういったところが生活する上で不便かを考えるのです。不便を感じていない部分はそのまま新しい家の間取りに反映し、不便に感じている部分を改善することで住みやすい家の間取りとなります。
階段の位置
5LDK2階建てでは、「階段」をどこに設置するのかも重要です。選択肢は「リビングを通らないと2階へ行けない」か「リビングを通らなくても2階へ行けるか」です。
リビングを通らないと2階へ行けないようにすると、出かける時や帰宅した時には必ず家族の誰かと顔を合わせることになります。
顔を合わせることでコミュニケーションも生まれますから、家族の繋がりを重視するならリビングを通らないと2階へ行けないようにするのがベターです。
リビングを通らずに2階へ行けるようにすると、家族の誰とも顔を合わせずに出かけることも自室に行くこともできます。家族のコミュニケーションは少し減ってしまいますが、その分プライバシーは守られるのです。
子供が友達を連れてきても玄関から子供部屋に直行できるので、リビングが多少散らかっていても気にしなくても良いという親側のメリットもあります。
日当たりの問題
5LDKのように部屋数の多い住宅の間取りを作る際には、「日当たり」についても考えておかないといけません。
特に2階は3部屋4部屋配置することになりますから、どうしても日中でも日が当たりにくい部屋が出来てしまいます。また玄関を南向きにすることでリビングなど1階の部屋が西向きになって、昼間に日が入りにくくなってしまうことがあります。
例えば玄関ホールを吹き抜けにして天窓を設置すれば、リビングなど1階の部屋にも日が入りやすくなります。中庭やインナーバルコニーを設置して、一方向だけなく二方向から日が入るようにするという方法もおすすめです。
5LDK2階建てに必要な広さ
南玄関はともかくとして、5LDK2階建ての住宅を建てるにはどのぐらいの広さの土地が必要なのでしょうか?
どんな土地でも5LDK2階建てを建てようと思えば建てられますが、一般的には50~100坪程度の土地が5LDK2階建てでは多いです。
建ぺい率の問題でも敷地面積きっちり建物を建てることはできず、建物面積は大体敷地面積の40~60%程度となります。敷地面積が50~100坪だと、住宅の面積は30~50坪程度です。
仮に住宅の面積が40坪だとすると、リビングダイニングキッチンが約10坪、5つの部屋合計で約17坪、トイレなど水回り合計が約13坪となります。10坪は20畳ぐらいですし、17坪に5部屋だと1部屋あたりは6畳から8.5畳ぐらいですから、それほど狭く感じることはありません。
5LDK2階建てを建てるにはいくらぐらいかかる?
5LDK2階建ては結構大きな住宅となりますから、建てるのにかかる費用がどのぐらいになるかも気になるところです。
まず土地代ですが、2024年の基準地価の全国平均が1坪あたり約56万円で、50~100坪だと大体2500~5000万円ぐらいとなります。
次に住宅の建築費ですが、5LDKの建売住宅はほとんどありませんから注文住宅で、注文住宅の平均坪単価は約94万円です。住宅の面積が40坪だとすると、住宅の建築費は大体3600万円ぐらいです。
70坪の土地に40坪の5LDK2階建てを建てるとすると、土地が約3500万円で住宅が3600万円ですから合わせて約7000万円かかることになります。
5LDK2階建ての間取りに迷ったら
5LDK2階建ての間取りを作るのに迷ったら、「タウンライフ家づくり」を利用するのがおすすめです。タウンライフ家づくりは、複数の住宅メーカーに一括で見積もり作成を依頼できるサービスです。
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無料で利用できる
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無料だからと言って、見積もりを取った中から契約するメーカーを必ず選ばないといけないわけではありません。
またタウンライフ家づくりの担当者が間に入ってくれるので、「見積もりを出してもらって間取りを提案してもらったのに断りにくい」といったことも無いです。当然ですが、見積もりを取っていない住宅メーカーから営業電話がかかってくることもありません。
無料で利用できて家づくりの大きな味方になってくれますから、5LDKの間取りで迷ったらぜひタウンライフ家づくりの利用を検討してみてください。
まとめ
部屋数や階数が増えるほど間取りのバリエーションが増え、自分たち家族に合った間取りが分かりにくくなります。
適当に部屋や設備を配置すると、数千万円かけて建てたマイホームがただの「使いにくい家」になってしまいかねません。しかし専門家の手を借りずに、家族に合った間取りを作ることは簡単ではないです。
タウンライフ家づくりなら、無料で専門家の手を借りて5LDK2階建ての間取りを作ることができます。手を借りたからと言って契約しなければならないわけでもありませんから、間取りに限らず家づくりで困ったらタウンライフ家づくりを利用してみてください。