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シニア夫婦二人にピッタリな平屋間取りは?

子供が独立して自身が定年を迎えたタイミングで、「平屋」への住み替えや建て替えを検討するシニア夫婦が増えています。そこで、シニア夫婦二人で暮らす平屋間取りを作る際のポイントなどを詳しく見ていきましょう。

目次

シニア夫婦が二人で暮らす平屋間取りのポイント

30代40代で子供がまだ小さい時に建てる家とシニア世代になってから夫婦二人で暮らす平屋では、間取り作りのポイントが違ってきます。

子供がまだ小さい時、あるいはこれから子供が生まれるタイミングで家を建てる場合は、「子育てしやすい間取り」を作ることが重要です。

子供のプライバシー空間である子供部屋を作るとともに、親子でコミュニケーションが取れるように居心地の良いリビングにしないといけません。

子供部屋に籠りきりにならないようにすること、子供がどこに居ても親の目が行き届くようにすることなどを間取り作りでは意識する必要があります。

しかしシニア夫婦二人が暮らす平屋では、「自分たちが生活しやすい間取り」を作ることになります。子供は独立して一緒には暮らさないので、子供部屋を作るなど子育てを意識する必要はありません。

ただ子育てを意識しなくて良くなる反面、今度は自分たちが「年齢を重ねて衰えていくこと」を意識しないといけないのです。身体機能は年々低下していきますから、今当たり前にできていることが2~3年後にはできなくなることもあります。

場合によっては介護を受ける必要が出てくるかもしれませんし、シニア世代が快適に暮らすにはどうすれば良いかを考えて間取りを作らないといけません。

では、シニア世代が暮らしやすい平屋間取りを作るために抑えておくべき具体的なポイントをいくつか紹介します。

トイレの位置

シニア夫婦二人で暮らす平屋間取りを作る際に抑えておくべき大きなポイントの1つが「トイレの位置」です。

加齢によって身体機能が落ちた時に現れる典型的な症状の1つが、「トイレが近くなること」です。膀胱が加齢によって弾力性を失い、若い時に比べて溜められる尿の量が少なくなるためトイレが近くなってしまいます。

若い時には1日に片手で数えられるぐらいだったトイレの回数が、シニアになると片手では足りなくなります。また筋力も衰えるため我慢もできにくくなるので、トイレはどの部屋からでも行きやすい位置に設置する必要があるのです。

特に日中過ごす時間が長いリビングや就寝中で尿意に気付くのが遅くなりやすい寝室の近くにトイレを配置するのがおすすめです。

ただ近すぎると水を流す際などトイレの音がリビングや寝室に聞こえてしまうので、遠すぎず近すぎずも重要となります。

バリアフリーを意識

シニア世代が暮らす家の間取り作りでは、「バリアフリーを意識すること」は絶対です。

若い時は、家の中のちょっとした段差に躓くことはほとんど無いですし、躓いたところで転ぶことはまずありません。しかしシニア世代になると、ちょっとした段差(何なら段差が無いところ)でも躓きやすいですし、躓いて転んでしまうこともあります。

転んで足の骨を折って車椅子や寝たきりの生活になり歩くこともままならなくなると、健康寿命が一気に縮んでしまいます。

少しでも長く健康に暮らすためには、躓いて転ぶリスクのある段差をできるだけ無くすことが重要なのです。

平屋にすることで階段が無くせますから、後は部屋同士やトイレ・浴室といった水回りとの段差をできるだけ小さくする必要があります。

どうして段差を作らざるをえない玄関については、スロープや手すりの設置を考えた方が良いでしょう。あるいは、玄関にはあえて段差を残しておき、玄関は座って昇り降りすることを習慣付けするのも1つの方法です。

扉は引き戸にする

細かいことですが、玄関も含めた家の扉を「引き戸」にするのもおすすめです。ノブを回して押し引きするタイプの開き戸ではなく、横にスライドさせるタイプの扉が引き戸となります。

バリアフリーで開き戸だと扉と床にわずかな隙間ができやすく、隙間ができないようにすると扉の開け閉めがしにくくなります。バリアフリーで開け閉めしやすい上に扉と床に隙間を作らないようにするには、開き戸よりも引き戸の方が良いわけです。

また開き戸は固定していない風で勝手に閉まることがあるので、扉の開け閉めだけだけで家の中の風通しを調節しにくいです。引き戸は開けっ放しにしていても風で勝手に閉まることはありませんし、半分だけ開けるなど風通しの調節がしやすくなります。

さらに車椅子での生活を余儀なくされた場合、車椅子で開き戸を開け閉めするのは想像以上に手間がかかります。引き戸なら車椅子でも比較的簡単に開け閉めが可能です。

加えて開き戸だと車椅子で通るには開口部が少し狭いですが、引き戸だと車椅子で通るのに十分な広さの開口部を設けられます。

全ての扉を引き戸にする必要はありませんが、シニア世代にとっては開き戸よりも引き戸の方が生活しやすいです。

キッチンや洗面台は座って使えるようにする

シニア夫婦二人で生活する場合、キッチンや洗面台は「座って使える」ようにしておいた方が良いかもしれません。1つには車椅子での生活を余儀なくされた場合のことを想定して、もう1つは車椅子でなくても年齢を重ねると座った方が楽だからです。

洗面所で立ったままうがいをしたり顔を洗ったりする時、水をできるだけ飛び散らさないように腰や膝を屈めます。腰や膝が悪いと屈んでうがいしたり顔を洗ったりするのもキツイですし、頻繁に屈めることは腰や膝を悪くする原因ともなります。

キッチンでの食事の用意にはそれなりに時間がかかりますから、立ったまま長時間過ごすのはやはり腰・膝への負担が大きいです。

洗面台やキッチンを座って使える高さにしておくことで、腰や膝への負担が軽くなって車椅子での生活を余儀なくされるリスクが減ります。万が一車椅子での生活を余儀なくされたとしても、洗面台やキッチンを使うのに介護の必要が無く一人で使えます。

照明のスイッチやコンセントの位置

キッチンや洗面台を座って使えるようにすることと関連して、「照明のスイッチ」や「コンセント」の位置にも注意した方が良いかもしれません。

照明のスイッチは大体110~120cmの高さに設置するのが一般的ですが、シニア夫婦二人の平屋なら90~100cmぐらいの高さがおすすめです。90~100cmの高さであれば、立ったままでもスイッチを押すのに問題はありませんし、車椅子に座った状態でも手が届きます。

110~120cmだと、身長によっては車椅子に座った状態だと手が届きにくく、無理にスイッチを押そうとすると転ぶ危険性もあります。立ったままでも車椅子に座った状態でも押しやすい位置に照明のスイッチを設置しておくのが良いのです。

コンセントは照明のスイッチとは反対に少し高めに設置します。一般的にコンセントは床上25cmぐらいの高さに設置しますが、シニア夫婦二人で暮らす平屋の場合は床上40~45cmぐらいの高さがおすすめです。

40~45cmだと腕を下に伸ばせば届くので、コンセントを抜き差しするのに腰や膝を屈める必要がありません。また車椅子に乗った状態でコンセントを抜き差しする場合、低いと転ぶ危険性が高くなるので少し高めに設置しておく方が良いわけです。

非常に細かいことではありますが、こうした細かい部分に気を遣うことでよりシニア世代が暮らしやすい家となります。

生活動線をコンパクトに

シニア夫婦二人で暮らす平屋では、「生活動線」ができるだけコンパクトになるよう間取りを考える必要があります。

寝室からトイレに行くのもそうですし、朝起きて顔を洗って着替えるのに部屋を何度も行き来しないといけないとなると面倒です。一筆書きとは言いませんが、できるだけ少ない動きで各部屋を行き来できるようにしておくと便利です。

例えばランドリールームと脱衣所が直結していると、洗濯物をわざわざランドリールームまで持って行く必要がありません。またランドリールームを広めにして洗濯物を干せるようにしたり、ランドリールームと物干し場を直結させれば洗濯物を干すのも取り込むのも簡単です。

加えてランドリールームに夫婦共用のファミリークローゼットを設置しておくと、洗濯した衣類をすぐに仕舞うことができます。外出から帰宅して着替えるのもランドリールームになるので、洗濯物があっちこっちに散らばることもありません。

生活動線をコンパクトにすると、家の中で歩き回る必要が無くなるので躓いたり転んだりするリスクも減らせるのです。

部屋ごとの温度差は小さく

シニア世代が暮らす家では、「部屋ごとの温度差」をできるだけ小さくすることも重要となります。

特に冬場になると、浴室などでヒートショックによって高齢者が倒れるというニュースをよく見聞きします。急激な温度変化によって血圧が大きく変動、失神や不整脈など心臓や血管に疾患が発生するのがヒートショックです。

ヒートショックのリスクを減らすには、特にリビングや寝室といった生活空間とトイレ・浴室との温度差をできるだけ小さくすることが重要なのです。部屋ごとの温度差を小さくするには、高気密かつ高断熱な平屋にすることになります。

ただ高気密・高断熱の家は乾燥しやすく、結露やカビも発生しやすいので、その辺りの対策も同時に必要です。

シニア夫婦二人が暮らす平屋の間取り作りで困ったら

シニア夫婦二人が暮らす平屋では間取りが重要と言われても、知識が無いと「シニア世代が生活しやすい間取り」は簡単には作れません。

そこで、平屋への住み替えや建て替えを考えているシニア世代には「タウンライフ家づくり」の利用をおすすめします。タウンライフ家づくりは、TVCMなどで見かける大手を含む、全国1100社以上のハウスメーカーを比較できるサービスです。

ハウスメーカーにはそれぞれ得意分野があり、大手だからと言って平屋を建てるのが得意とは限りません。コンパクトな平屋を建てるのは、むしろ地域密着型の中小メーカーの方が得意だったりするのです。

ただネット検索だけでは平屋を得意にするハウスメーカーを見つけるのは難しいですし、ハウスメーカーのホームページを1つ1つチェックするのも無理です。

タウンライフ家づくりなら、階数や希望の間取り、家族人数、予算の選択肢を選ぶだけで条件に合ったハウスメーカーをピックアップしてくれます。(予算は未定でもOK)

ピックアップされたメーカーに、一括で見積もり作成と間取りプランの提案を依頼することもできます。タウンライフ家づくりを利用すれば、ハウスメーカー探しや理想の間取り作りに一切手間がかかりません。

利用は無料

しかもタウンライフ家づくりは完全無料で利用できます。条件に合ったハウスメーカーをピックアップして、複数のメーカーに見積もりと間取りプランを作ってもらっても料金は発生しません。

見積もりを作ってもらった中から契約するメーカーを選ばないといけない、といった条件もありません。タウンライフ家づくりを利用した後で、たくさんのハウスメーカーから営業の電話やメールが大量に来るといったことも無いです。

見積もりと間取りプランを作ってもらって再度検討し直す、ということでも構いません。

使い方次第で料金が発生したり、利用後に面倒なことがあるといったことは無いので、ぜひタウンライフ家づくりを利用してみてください。

まとめ

シニア夫婦二人で暮らす平屋間取りを作るポイントをいくつか紹介しました。

若い世代とは違って、シニア世代ならでは「便利さ」や「生活しやすさ」のポイントがあります。そのシニア世代ならではのポイントを抑えた間取り作りが重要です。

ただ知識や経験が無いと簡単には間取りは作れません。シニア夫婦が暮らす平屋の間取り作りに困ったら、全国1100社を比較できるタウンライフ家づくりを利用しましょう。

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この記事を書いた人

家づくりアドバイザー | 「悩まない家づくり」運営者

こんにちは!「後悔しない家づくり」を訪れていただきありがとうございます。
私は、家づくりの悩みや不安に寄り添い、皆さんが心から満足できる家を手に入れるお手伝いをすることを目指して記事を書いています。

家づくりは人生の一大イベントであり、同時に大きな決断の連続です。
家族のライフスタイルや将来の夢、予算などを考えると、迷いや疑問がつきものですよね。

私自身も家づくりの経験を通じて、多くの学びと気づきを得ました。その経験を生かして、皆さんが「もっと早く知っておけば良かった!」と思うような情報をわかりやすくお届けしたいと思っています。

記事では、家づくりの基本から最新のトレンド、専門家の視点まで幅広くカバー。どんな小さな疑問でも解決できるよう、丁寧にわかりやすくお伝えします。あなたの夢の住まいが、後悔のないものとなるよう、ぜひこのサイトを活用してくださいね!

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