比較的安価で工期が短い、ということで「プレハブ住宅」が最近注目を集めています。では、10坪ほどの広さの平屋でトイレ・風呂・キッチン付きのプレハブ住宅を建てることは可能なのでしょうか?
10坪の平屋のプレハブ住宅にトイレ・風呂・キッチンは付けられる?
10坪の平屋のプレハブ住宅にトイレ・風呂・キッチンといった水回りを完備させることは可能です。
水回りにスペースを取られてしまうので、居住空間が限られてしまいます。しかし1人で生活するなら十分なスペースは確保できますし、2人でもやや狭いですが生活できないことはありません。
リビング・ダイニング・キッチンを一体化
10坪でトイレ・風呂付きとなると、リビングとダイニングとキッチンを一体化するのが基本となります。簡単に言うと、リビングダイニングキッチンのワンルームです。
リビングダイニングキッチンとは別に部屋を設けると、壁や柱を作らないといけないので室内がより狭く感じてしまいます。
2階建てなら2階に部屋を作って1LDK・2LDKにすることもできますが、平屋だとあえて部屋を作らない方が空間を広く使えます。
リビングダイニングキッチンのワンルームだと、トイレと風呂を除くと大体15畳足らずぐらいの広さです。
2人での生活でどうしてもプライベート空間が欲しい場合は、パーティションなどで部屋を区切るようにすると良いでしょう。
コンパクトなキッチンユニット
キッチンはリビングダイニングと一体となりますから、必然的にコンパクトにせざるをえません。
対面型キッチンやアイランドキッチンだとキッチンが占めるスペースが広くなり、生活空間が狭くなってしまいます。壁に備え付けられる調理スペース・シンク・収納スペースが一体となったコンパクトなキッチンユニットがベターです。
トイレと風呂は一緒でも分けてもOK
トイレと風呂は、一緒になったユニットバスでも良いですし、別々に設置しても構いません。
ユニットバスだとトイレと風呂の空間が狭くなる代わりに、リビングダイニングキッチンのスペースを広げられます。
一人暮らしならユニットバスでも大きな問題はありませんから、生活空間を優先するならユニットバスを選ぶのも良いでしょう。2人で生活する場合、ユニットバスだとトイレと風呂をそれぞれ同時に使うことが難しいので分けた方が良いかもしれません。
トイレと風呂を分けても15畳ぐらいの生活空間は確保できるので、パーティションで区切ってプライベート空間を作るぐらいはできます。
水回りはできるだけ近くに配置
10坪ほどの広さの平屋に水回りを完備させる場合は、水回りをまとめて配置する必要があります。
トイレや風呂、キッチンは単に設備を取り付ければ良いわけではなく、水が使えるように配管を通さないといけません。
給水と排水の2本の配管が必要で、水回りがバラバラに配置されていると配管にスペースが取られてしまいます。
トイレ・風呂・キッチンをできるだけまとめて近くに配置することで、配管のスペースを最小限にできます。配管の設置にかかる費用は多少節約できますし、水回りはまとめて配置しましょう。
収納スペースの工夫
10坪平屋のプレハブ住宅でトイレ・風呂・キッチン完備となると、「収納スペース」が問題となります。
ウォークインクローゼットや物置のような大規模な収納スペースを作ると、生活空間が狭くなってしまいます。
だからと言って生活空間を最大化すると、収納スペースが足りません。収納スペースが足りないとモノが出しっぱなしになってしまうので、結果的に生活空間が狭くなってしまうのです。
十分な生活空間と十分な収納スペースを両立させる間取り作りが重要となります。
2階建てなら階段下に収納スペースが作れますが、平屋には階段下がありません。デッドスペースになりそうなところを収納スペースにする、壁面収納にするといった工夫が求められます。
天井を高くしてロフトを作る
10坪の平屋でも、天井を高くしてロフトを作ることで生活空間と収納スペースの問題はある程度解決可能です。
平屋の最大のデッドスペースは天井付近ですから、ロフトによって平屋のデッドスペースが活用できます。
ロフトを寝室代わりにすれば、リビングダイニングは「生活するだけの空間」として使えます。ロフトを物置にすると、リビングダイニングに大きな収納スペースを作らなくてもモノが溢れる心配がありません。
ただ天井を高くすると、空調が若干効きにくくなってしまいます。特に暖かい空気は上昇しますから、暖房をつけてもリビングダイニングが全然暖かくならない恐れがあるのです。
天井を高くする場合は、サーキュレーターなどを使って室内の空気を循環させて空調が効きやすくする工夫も必要です。
光を取り入れる窓
狭小とは言いませんが10坪ほどの比較的コンパクトな住宅では、「窓」の位置と大きさも重要なポイントとなります。
十分に光を取り込めることができれば開放感が生まれて、実際の坪数以上の広さを感じられます。
室内に十分な光を取り込むには、掃き出し窓のような大きな窓の設置が必要です。また天窓のように高い位置に窓を設置することでも、室内に光を取り入れやすくなります。
ただし採光用の大きな窓や天窓をいくら作っても、プレハブ住宅自体の日当たりが悪いと意味がありません。
特に平屋は高さがありませんから、周りに高い建物があると日当たりが悪くなってしまいます。周りに高い建物が無い、近くに日当たりを遮る建物が無いといった土地を探すことも重要です。
また大きな窓を設置すると、光だけでなく外を歩く人の視線も取り込んでしまいます。生け垣を作るなど、光だけ取り込んで外の人の視線は遮る工夫を外構でしなければいけません。
家具にもひと工夫
リビングダイニングに置く家具にもひと工夫を加えると、10坪をより広く使えます。
例えば、ダイニングテーブルを折り畳み式のものにするといった工夫です。しまったり出したりの手間はかかりますが、使わない時は折り畳んで収納しておくことでリビングダイニングを広く使えます。
収納スペースのところでも書きましたが、壁面収納にしてキャビネットやワードローブなどを置かずに済ませるのも良いでしょう。
10坪平屋トイレ風呂キッチン付きのプレハブ住宅の価格は?
10坪平屋でトイレと風呂とキッチンを完備したプレハブ住宅は、1000万円以下で建てることも可能です。
一般的な注文住宅の場合、坪単価は50~70万円程度なので10坪だと500~700万円となります。
プレハブ住宅は注文住宅より坪単価が少し安めで30~50万円といったところですから、建築費は大体300~500万円です。ただし300~500万円はあくまでプレハブを建てるのにかかる費用で、住宅として使うのに必要な設備を整えるのに別途費用がかかります。
基礎工事
購入した土地の上にそのままプレハブを置いて終わりではなく、プレハブを置く前に基礎工事をしないといけません。
基礎工事せずにプレハブを置くと、地盤の状態によってはプレハブが沈んだり傾いたりする恐れがあります。
プレハブ住宅が沈んだり傾いたりしないように、地面を掘削したりコンクリートを打ったりして基礎を作るのです。プレハブ住宅の基礎工事は坪単価3万円ぐらいですから、10坪だと30万円となります。
電気・ガス・水道の工事
プレハブを住宅として使うには、電気・ガス・水道の工事も必要です。
まず電気ですが、リビングダイニングキッチンはもちろんトイレや風呂でも照明が使えるようにしないといけません。
家電が使えるようにコンセントも必要ですし、漏電や感電などを防ぐのに分電盤の設置も必要です。電気の配線と分電盤の設置で、大体5~15万円ぐらいの費用がかかります。
次にガスで、公道の下を通るガス管をプレハブ住宅を建てる敷地内に引き込まないといけません。さらにキッチンや風呂でガスが使えるように敷地内のガス配管も必要です。
敷地内へのガス管の引き込みに10~20万円、敷地内のガス配管に15万円程度、合計で30万円前後の費用がかかります。
最後に水道ですが、こちらもガスと同じように公道の下を通る水道管を敷地内に引き込んで、住宅内で使えるように水道管を設置します。
水は電気やガスのように使ったら終わりではなく、使った水は排水しないといけません。排水管と公道の下を通る下水道へと繋がる下水管の設置も必要です。
水道管を引き込む給水工事、水道管の設置工事、下水工事の合計で大体100万円前後はかかります。
電気・ガス・水道の工事にかかる費用を合計すると、大体150万円前後となります。プレハブ住宅自体が300~500万円ですから、電気・ガス・水道の工事費を合わせると450~650万円です。
外構工事や各種申請にかかる費用を合わせても、10坪平屋ならトイレ・風呂・キッチン完備でも1000万円以下に収まります。
ただし1000万円以下で収まるのは、すべて標準的なものを使った場合です。トイレ・風呂・キッチンなどの設備のグレードを上げると価格も上がりますから、10坪平屋でも総額1000万円を超えることがあります。
10坪平屋トイレ・風呂・キッチン完備のプレハブ住宅を建てるなら
10坪平屋でトイレ・風呂・キッチン完備のプレハブ住宅を建てるなら、「タウンライフ家づくり」を利用するのがおすすめです。
タウンライフ家づくりは、ハウスメーカーに一括で見積もり依頼ができるサービスです。
全てのハウスメーカーがプレハブ住宅を取り扱っているわけではありませんし、取り扱っていてもプレハブ住宅を得意としていないこともあります。また2階建て3階建てを作るのは上手いけど、平屋を作るのは上手くないといったこともあるのです。
公式サイトなどの情報だけでは、10坪平屋のプレハブ住宅を建てるのに適したハウスメーカーを探すのは困難です。
タウンライフ家づくりは、30社以上の大手メーカーを含めて全国1100社以上のハウスメーカーと提携しています。希望の間取りや階数、家族構成、予算を選択肢から選ぶだけで、条件に適したハウスメーカーをピックアップしてくれます。
さらに見積もりを依頼できるだけなく、間取りの提案や土地探しのお手伝いまでしてもらえるのです。
タウンライフ家づくりは利用無料
条件に合ったハウスメーカーをピックアップしてくれて見積もりが依頼できて間取りの提案や土地探しまで手伝ってくれますが、タウンライフ家づくりは利用無料です。
何社から見積もりを取っても料金は発生しませんし、見積もりを取ったハウスメーカーと契約しないといけないといった条件もありません。見積もりを取っていないメーカーはもちろん取ったメーカーからも、しつこく営業電話がかかってくるといったことも無いです。
家づくりの具体的な計画を立てておらず「家が欲しいなぁ」と漠然と考えているだけでも、タウンライフ家づくりは気軽に利用できます。
まとめ
10坪平屋のプレハブ住宅でも、トイレ・風呂・キッチンといった水回りを完備させることは可能です。
ただそれほど広くないだけに、トイレ・風呂・キッチンを漫然と配置すると狭い上に生活しにくくなってしまいます。10坪をできるだけ広く使って快適に生活できるようにするには、間取りを工夫しないといけません。
トイレ・風呂・キッチン完備の10坪平屋のプレハブ住宅を建てるなら、間取りの提案を受けられるタウンライフ家づくりを利用してみてください。