「プレハブ住宅」に興味はあるけど、プレハブのイメージはおしゃれとはほど遠いので迷っているケースも多いのではないでしょうか。
プレハブ住宅でも外観や内装をおしゃれにすることは可能なのか、トイレ風呂付きといった設備を整えることは可能なのか詳しく見ていきます。
プレハブ住宅の外観や内装はおしゃれにできる
プレハブ住宅の外観や内装をおしゃれにすることは可能です。
プレハブと言えば「工事現場の仮設事務所」のようなものをイメージしますが、一見しただけではプレハブとは分からないような外観のものもあります。
三角屋根の日本家屋風にすることもできますし、ログハウス風のデザインにすることも可能です。周辺の環境によっては、あえてプレハブ特有の無機質な外壁を残すことでおしゃれ感を演出することもできます。
またプレハブには平屋で小規模なイメージもありますが、2階建てにすることも可能です。
プレハブ住宅を取り扱っている大手ハウスメーカーもあり、注文住宅と比べても遜色がないほどおしゃれなプレハブ住宅も少なくありません。
プレハブ住宅にトイレや風呂など水回りは完備できる?
プレハブ住宅の水回りについてですが、「住宅」である以上はトイレ風呂付きでキッチンも備えることは可能です。
工事現場の仮設事務所だと、プレハブの外に仮設のトイレやシャワー室を置いているのが一般的です。しかしプレハブ住宅の場合は、住宅の中にトイレも風呂も設置できます。
トイレは洋式で水洗にすることもできますし、シャワートイレにすることももちろん可能です。風呂もシャワーだけでなく浴槽も設置できて、浴室暖房乾燥機を設置することもできます。
一般的な住宅と何ら変わらない設備を整えることが、プレハブ住宅でも可能なのです。
プレハブは仮設住宅ではない
プレハブと言うと、工事現場の仮設事務所や災害時の仮設住宅を多くの人は思い浮かべます。しかし、プレハブに「仮設」という意味はありません。
プレハブは「プレファブリケーション」の略で、直訳すると「あらかじめ製造する」といったような意味になります。
一般的な住宅は、工場などで加工した建材を現場でさらに加工して組み立てていきます。
プレハブは、あらかじめ工場で加工してある程度組み立てた建材を現場に運んで設置するのです。工場で完全に組み立てたものを現場に運ぶといったケースもあります。
最近は一般的な住宅でも現場で建材を加工することは少なく、工場などで加工したものを組み立てる方式が使われています。ビルなどの大型建築物でもプレハブ工法が使われているので、ほとんどの建物はプレハブと言っても良いぐらいなのです。
プレハブ住宅の種類
一般的には「プレハブ住宅」とひとまとめにされることが多いですが、実はいくつかの種類に分かれています。
鉄骨系
1つは「鉄骨系」と言われるもので、柱や梁、ケタといった住宅の主要構造部に鉄骨を使うプレハブ住宅です。
さらに
・軽量形鋼を使う軸組方式
・外壁パネルに強度を持たせたパネル方式
・重量鉄骨を使うラーメン工法
など方式や工法が鉄骨系プレハブ住宅の中でも分かれています。
工事現場の仮設事務所や災害時に仮設住宅で使われるのが鉄骨系で、耐震性・断熱性・遮音性に優れています。
プレハブ住宅の主流になりつつあり、
・積水ハウス
・トヨタホームズ
・大和ハウス
・パナソニックホームズ
・ミサワホーム
など鉄骨系プレハブ住宅を手掛ける大手ハウスメーカーも多いです。
ユニット系
工場で製造したユニットを現場に設置する「ユニット系」プレハブ住宅もあります。
工場で加工した建材を現場で組み立てる、というのが一般的なプレハブ住宅の建築方法です。
しかしユニット系は、工場でほぼ完全な形にまで組み立てたものを現場に運んで設置します。外壁や外部の建具だけでなく、内装もある程度までは工場で仕上げておくことも可能です。
工場でほぼ完全な形まで組み立てるので、基礎工事が完了していれば現場での作業は1~2日で終了します。大半の工程を工場内で行うため、雨や雪などの天候に左右されることなく進められ、短期間で建てられるのがユニット系プレハブ住宅の最大のメリットです。
大手ハウスメーカーでは「セキスイハイム」がユニット系プレハブ住宅を手掛けています。
木質系
柱や梁、壁パネルなどに木材を使うのが「木質系」プレハブ住宅です。工場で木材を加工してある程度組み立てておき、現場では壁や床のパネルを貼り付けるといった方法で建てられます。
他のプレハブ住宅に比べるとデザインの自由度が高く、「おしゃれ」を優先する場合は木質系プレハブ住宅が適しています。
断熱性や気密性が高く、歪みにも強いことから耐震性や耐風性も高く実用性も優れているのです。
木質系プレハブ住宅は
・積水ハウス
・ミサワホーム
・ヤマダホームズ
などが取り扱っています。
コンクリート系
壁や床、屋根といった主要構造部に、プレキャストコンクリート部材を使うのが「コンクリート系」プレハブ住宅です。工場で加工したプレキャストコンクリート部材を現場で組み立てるので、部材の材質が違うだけで建て方は木質系と同じです。
型枠に鉄筋を格子状に組み、コンクリートを流し込んでプレキャストコンクリート部材は作られます。格子状に組んだ鉄筋は引っ張る力に強く、コンクリートは押す力に強いという両社の特性が合わさることで大きな耐久性が得られるのです。
耐震性・耐火性・防音性にも優れており、居住性も高くなっています。
住宅としてメリットの大きいコンクリート系ですが、現状では大手だと「大成建設ハウジング」ぐらいしか取り扱っていません。
プレハブ住宅の注意点
プレハブ住宅にはメリットも多いものの、注意しなければいけない点もいくつかあります。
不整形地には建てられないこともある
プレハブ住宅は、三角地や台形地などの「不整形地」には建てられないことがあるのです。プレハブ住宅の建材は規格化されているため、基本的にはきれいな四角形の整形地に建てることが想定されています。
敷地対応性が低くどんな土地にも建てられるわけではないので、プレハブ住宅を建てる際は「土地選び」も重要となります。
地盤の強度にも注意が必要
プレハブ住宅を建てる場合は、土地の形状だけでなく地盤の強度にも注意しないといけません。
もちろん基礎工事は行いますが、プレハブ住宅は重量が大きいので軟弱地盤だと経年によって沈んだり傾いたりする恐れがあります。
整形地でも地盤が弱いと、基礎工事の前に地盤改良工事が必要となることもあるので注意が必要です。
接道と上空にも注意
プレハブ住宅を建てる土地そのものだけでなく、土地が接する道路や土地の上空にも注意が必要です。
特にユニット系プレハブ住宅は、ほぼ完成した住宅ユニットを現場まで運ばないといけません。ユニット系以外のプレハブ住宅も、工場である程度組み立てたパネルなどを現場に運び込みます。
ほぼ完成したユニットやある程度組み立てたパネルを運び込むには、土地が接する道路がある程度広くないといけないのです。細い路地にしか接していない土地には大きなユニットや部材を運び込めないので、プレハブ住宅を建てることが難しいです。
またユニットを現場に置いたりパネルを組み立てたりするのには、クレーン車やユニック車を使います。プレハブ住宅を建てる土地の上空に電線が張り巡らされていると、クレーンやユニックでユニット・部材を吊り上げることができません。
整形地で地盤がしっかりしていて、広い道に接していて上空に電線があまり無い土地がプレハブ住宅を建てるのには必要なのです。
計画の途中変更が難しい
プレハブ住宅の着工後は計画を変更することが難しいです。
一般的な注文住宅は、着工後でも「やっぱりこうしたい」「ここを変えたい」といった変更にもある程度対応できます。しかしプレハブ住宅の場合、あらかじめ建材を加工するため途中で変更することが難しいのです。
途中で計画を変更すると一から建材を加工し直さないといけませんから、工期が延びる上に費用が嵩む恐れがあります。変更した部分だけ建材を加工し直すと、建材の品質が均一で無くなって耐久性が低くなることがあるのです。
プレハブ住宅は着工後の計画変更はできないものとして、着工前に完璧な計画を作り上げておかないといけません。完璧な計画を作るにはハウスメーカーと打ち合わせを重ねる必要があり、必然的に着工までの準備期間が長くなってしまいます。
鉄骨系は耐久性に注意
鉄骨系プレハブ住宅は「耐久性」に注意が必要です。基本的に鉄骨系は耐久性が高いのですが、鉄は熱伝導率が高いため極端な高温には弱くなっています。
万が一火災が発生した場合、燃えにくいものの熱で主要構造部の鉄骨が変形して倒壊するリスクがあるのです。近隣で火災が発生して、延焼は免れたものの熱で柱や梁の鉄骨が歪んで耐久性が極端に低下するといった恐れもあります。
また鉄は酸化によってサビが発生しますから、定期的にメンテナンスしないとサビによって耐久性が低下してしまいます。建てる時に防錆材を塗布するものの防錆材の耐用年数は5年程度なので、少なくとも5年に1度はメンテナンスが必要です。
「タウンライフ家づくり」でトイレ風呂付きのおしゃれなプレハブ住宅を建てる
トイレ風呂付きでおしゃれなプレハブ住宅を建てたいなら、ぜひ「タウンライフ家づくり」を利用してみてください。
そもそも全てのハウスメーカーがプレハブ住宅を取り扱っているわけではありません。さらにハウスメーカーによって手掛けているプレハブ住宅の種類が違うので、希望に沿ったプレハブ住宅を建てられるハウスメーカーを探す必要があります。
ハウスメーカーのHPを1つずつチェックするのは現実的ではありませんし、ネット検索で欲しい情報が見つかるとは限りません。
タウンライフ家づくりは大手メーカー30社以上、中小メーカーを含めると全国1100社以上のハウスメーカーと提携しています。
階数や間取り、家族の人数、予算など簡単な質問に答えるだけで、1100社以上の中からピッタリのハウスメーカーをピックアップしてくれるのです。ピックアップしてくれるだけではなく、ピックアップされたハウスメーカーに一括で見積もり作成を依頼できます。
タウンライフ家づくりの利用には一切お金はかかりませんし、見積もりを取ったメーカーと契約しないといけないといった縛りもありません。
土地探しのアドバイスも
プレハブ住宅を建てるには、整形地で地盤がしっかりしていて広い道に接していて上空に電線が少ない土地を探す必要があります。
タウンライフ家づくりでは、プレハブ住宅を建てるのに適した土地探しのアドバイスを受けることもできます。さらにタウンライフ家づくりを通してハウスメーカーに、プレハブ住宅に適した土地の提案をしてもらうことも可能です。
もちろん土地探しのアドバイスや土地の提案にも料金は一切かかりません。
家づくりの具体的な計画をまだ建てていなくても、タウンライフ家づくりは一から家づくりを無料でサポートしてくれます。
まとめ
仮設のイメージが強いプレハブ住宅でも、トイレ風呂付きでおしゃれな外観・内装を備えることが可能です。
プレハブ住宅は比較的簡単に建てられると思いがちですが、一般的な注文住宅と同じぐらい注意しなければいけないことがあります。
タウンライフ家づくりなら土地探しから専門家のアドバイスが受けられるので、プレハブ住宅を建てる際はぜひホームページにアクセスしてみてください。