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欠陥住宅を買わないために知っておくべきこととは?

一般的に「マイホーム」は一生に一度の買い物で欠陥や不具合があったとしても簡単に建て替えたり買い替えたりできません。

それだけにマイホームが欠陥住宅にならないことが重要ですが欠陥住宅を買わないためにはどうすれば良いのでしょうか?

目次

欠陥住宅を買わないために

新築の建売住宅や中古住宅を購入する場合、欠陥住宅であるかどうかを見極めるポイントがいくつかあります。

建築の専門家ではない素人でも、欠陥住宅かどうかを見極められるポイントをいくつか紹介します。

家の傾き

まずは、購入を検討している建売住宅や中古住宅が「傾いていないか」を チェックしましょう。

大きく傾いていればすぐに分かりますが、さすがに一目見て傾いていることが分かる家が販売されることはありません。見た目には分からないけど傾いている家というのは意外と多いです。

ほんの少し傾いているぐらいなら問題ないものの、傾いている家で長く生活すると平衡感覚がおかしくなります。

酷い場合にはめまいや吐き気といった健康被害にも繋がりますから、建売住宅や 中古住宅を購入する際は傾いていないか確認しておかないといけません。

住宅が傾いているかどうかを確認するため、購入を検討している住宅の 内覧に行く際は「ビー玉」と「スマホ」を持って行きましょう。ビー玉を床に置いて勢いよく転がるようだと、その住宅は傾いている恐れがあります。

ただビー玉は置き方によって傾いていなくても転がることがありますし、住宅品質確保促進法の基準(1メートルにつき3ミリ)内の傾きでも転がります。床に置いたビー玉が転がったら次はスマホの出番で、スマホで「水平器・水準器」のアプリを起動させて床に置くのです。

簡易な水平器・水準器ですが傾きの角度まで分かりますから、品確法の基準を 超えて傾いている場合は購入を考え直した方が良いかもしれません。

ビー玉やスマホアプリで傾きを確認する場合は、リビングや廊下、二階の部屋など 場所を変えて何度か確認するのがおすすめです。

部屋の隅

購入を検討している物件が欠陥住宅かどうかを見極めるポイントとして、「部屋の隅」も挙げられます。

具体的には、「床と壁」「壁と壁」のつなぎ目部分やドアと床の間をチェックするのです。

床と壁、壁と壁のつなぎ目をキレイに施工したり、ドアと床の隙間を最小限にするのには高い技術が必要です。部屋の隅に特に意味が無い隙間がある場合は、技術が低い業者がその住宅を施工した可能性があります。

一事が万事で、部屋の隅の施工が不十分ということは 住宅全体の施工が不十分ということも考えられるのです。

購入を検討している住宅の内覧に行ったら必ず部屋の隅をチェック、隙間を見つけたら担当者になぜ隙間があるのか質問しましょう。
担当者が部屋の隅にある隙間に対して明確に回答できないようなら、購入は考え直した方が良いです。

天井や窓周辺の壁

欠陥住宅を見極めるには「天井」や「窓周辺の壁」も大きなポイントとなります。

住宅の大きな欠陥に「雨漏り」があり、天井や窓周辺の壁をチェックすることで雨漏りするかどうかが確認できます。建物の中の天井や壁にまで雨が漏れていると、壁の内部はこれまでに降った雨などで水浸しになっている恐れがあるのです。

壁の内部は通気性がそれほど良くないので、水がしみ込むと柱や梁といった住宅を支える部分が腐食してしまいます。

柱や梁の腐食が進むと最悪の場合は倒壊の危険性もありますし、壁の内部だけに補修工事も非常に難しいです。

住宅の中まで雨漏りしているようでは建て替えも検討しないといけません。天井や窓周辺の壁に黒いシミや濡れた跡があると、雨漏りしていて柱や梁が腐食している可能性があるので注意が必要です。

ドアや窓の開閉

購入を検討している住宅の内覧に行ったら、全てのドアと窓を開閉してみましょう。

長く住んでいる家なら、埃がたまったり、ドアの建具や窓の戸車が錆びたりして スムーズに開閉できないこともあります。

しかし中古住宅であっても販売されている以上は、埃や建具などの錆びの影響で ドアや窓がスムーズに開閉できないことは考えられません。

売りに出されている住宅のドアや窓がスムーズに開閉できない場合は、住宅全体が歪んでいるか建てる際に寸法を間違えている可能性が高いです。住宅が歪んでいる場合はいずれ大がかりな補修工事が必要となります。

寸法に間違いある場合は、施工業者の技術が低すぎて他にも欠陥が見つかる可能性が大です。いずれにしても購入するのは考え直した方が良さそうです。

床下

住宅の内覧であまりチェックすることはありませんが、「床下」も欠陥住宅かどうかを見極めるのに重要なポイントとなります。

床下の床と基礎の間に水たまりがある、あるいは基礎部分が濡れている場合は要注意です。

内覧日当日や前日に雨が降ったのならともかく、数日間雨が降っていないのに水たまりがあったり濡れていると床下に通気性が無いことになります。床下に通気性が無いと湿気が溜まり、溜まった湿気によって柱や梁といった住宅を支える部分が腐食してしまいます。

中古住宅で築年数が古いと床下点検口が無いこともありますが、新築の建売住宅なら床下点検口が無い方が珍しいです。

床や地面に這いつくばることにはなりますが、重要なポイントなので内覧の際には必ず床下の状態をチェックしておきましょう。

雨の日と晴れの日に内覧する

購入を検討している住宅を内覧する場合は、雨が降っている日と 数日雨が降っていない晴れの日の最低2回は行った方が良いです。

雨が降って足下が悪い中で内覧するのは面倒ですが、雨が降っていると雨漏りの有無がチェックしやすいです。

数日雨が降っていないと、案内する担当者が天井や窓周辺の壁を キレイに掃除してシミや濡れた跡が残っていないかもしれません。しかし雨が降っている日に内覧すれば、いくら前日に掃除したとしても雨漏りしていれば分かります。

数日雨が雨が降っていない日には床下をチェックしましょう。雨が降っていないにも関わらず基礎部分に水たまりがあったり濡れていたりすると、床下の通気性が悪いと分かります。

雨の日と数日雨が降っていない晴れの日の最低2回内覧に行くことで、欠陥住宅を買ってしまうリスクを大幅に下げられます。

ホームインスペクションで欠陥住宅を見極める

いくら細かくチェックしても専門家でもない素人だと、住宅に欠陥や不具合があるかどうかを完璧に見極めることは簡単ではありません。

そこで、新築物件や中古物件を購入する場合、住宅を新築する場合には「ホームインスペクション」を利用するのがおすすめです。

ホームインスペクションは、プロの住宅診断士が専用の計測器などを使って 住宅の隅々まで検査するサービスのことです。

ホームインスペクションを専門業務としている業者や個人業者、建築会社の系列の業者もあります。
不動産業者はホームインスペクション業者をあっせんしてくれることはありますが、手配は不動産業者に確認を取った上で自分ですることになります。

購入予定の物件はまだ自分の物では無いので、不動産業者に無断でホームインスペクションを行うことはできません。床下や屋根裏など隅々まで計測器などの機材を使って検査してもらうには、10万円前後の費用がかかります。

金額だけ聞くと高いと感じますが、数千万円の買い物に失敗しないためですから 10万円ぐらいは安いものだと考えましょう。

検査にかかる時間は3~4時間程度で、終わったら写真と口頭で診断結果を報告、後日診断結果をまとめた報告書が送られてきます。素人目にはそれほど重要でないと思うことでもプロから見ると重大な欠陥や不具合ということもありますし、その逆もあるのです。

一般的には一生に一度の大きな買い物ですから、プロの目で確認してもらうのが欠陥住宅を買わないためには確実な方法です。

まとめ

欠陥住宅を買わないためには、購入を検討している物件を内覧して隅々までチェックすることが重要となります。

素人目でのチェックには限界がありますから、ホームインスペクションを利用してプロの目でチェックしてもらうのがおすすめです。

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この記事を書いた人

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