TVCMなどで見かける「秀光ビルド」は、比較的低価格で住宅が建てられるローコストメーカーです。では秀光ビルドで平屋を建てる場合、総額でいくらぐらいかかるのでしょうか?
秀光ビルドで建てる平屋の総額
秀光ビルドで平屋を建てる場合の費用総額は、大体2000万円から2600万円といったところです。
秀光ビルドで住宅を建てた人を対象にしたアンケートによると、秀光ビルドで住宅を建てる場合の平均坪単価は約57万円となっています。
住宅金融支援機構の「フラット35」を2023年に利用した人を対象にした調査では、住宅面積の全国平均は約36坪でした。平均的な広さである30~40坪の平屋を秀光ビルドで建てるとすると、大体1700万円から2300万円かかることになります。
1700万円から2300万円は平屋本体のみの建設費用で、住宅建設では付帯工事費や諸経費が別途必要です。
庭や玄関回り、土地の境界線を示す塀などの外構工事、電気・ガス・水道を使えるようにする工事などかかる費用が付帯工事です。諸経費は、建物や土地の取得にかかる登録免許税や不動産取得税などの税金、住宅ローン保証料や火災・地震保険料などを指します。
付帯工事費と諸経費を合わせると、住宅建設にかかる総額の25%程度となります。平屋本体の建設費が1700万円から2300万円だと、付帯工事費と諸経費を併せると2300万円から3000万円かかることになるのです。
ただ秀光ビルドは「コミコミ価格」で諸経費込みとなっているので、平均坪単価の計算に諸経費が含まれている可能性があります。諸経費込みで坪単価57万円だとすると、付帯工事費をプラスするだけです。
付帯工事費は建設費総額の15%程度ですから、平屋本体の建設費が1700万円から2300万円だとすると総額では2000万円から2600万円となるのです。
土地を購入する場合は別途土地代も必要
秀光ビルドで平屋を建てるための土地を購入する場合は、別途土地代も必要となります。
2024年度の公示地価を元に計算した住宅地の坪単価は約54万円です。床面積30~40坪の平屋を建てるには、50~67坪の広さの土地が必要です。
現行の建築基準法が施工される以前は、土地と同じ広さの建物を建てることができました。東京や大阪などの大都市部でも下町と言われる地域に行くと、両隣との隙間がほとんど無い建物を見かけることが実際にあります。
ただ現行の建築基準法では土地の面積に対する建物の面積を示す「建ぺい率」が定められており、土地と同じ広さの住宅を建てることはできません。一般的な住宅地の建ぺい率は60%が上限ですから、30~40坪の平屋を建てるには50~67坪の土地が必要というわけです。
住宅の平均坪単価が54万円なので、50~67坪の土地を取得するには2700万円から3600万円かかることになります。秀光ビルドで平屋を建てるのにかかる総額と合わせると、4700万円から6200万円ぐらいかかることになるのです。
ただし、坪単価54万円は東京や大阪など地価の高い大都市部から地価の安い田舎と言われる地域まで含めて計算した平均です。坪単価が54万円より安い地域も少なくありませんから、地域によっては2700万円から3600万円よりももっと安く土地を購入できる可能性も大いにあります。
秀光ビルドで平屋を建てるメリット
数ある住宅メーカーから秀光ビルドを選んで平屋を建てるのには、どういったメリットがあるのでしょうか?
平屋の建設費が抑えられる
秀光ビルドで平屋を建てる最大のメリットと言えば、何と言っても「建設費が抑えられる」ことです。秀光ビルドはいわゆる「ローコスト住宅メーカー」で、大手住宅メーカーと比べると安い費用が住宅が建てられます。
先に秀光ビルドで平屋を建てる場合の坪単価が約57万円と紹介しましたが、大手住宅メーカーだと坪単価が80万円~100万円となることもあります。
30~40坪の平屋を建てるのに、大手メーカーだと2400~4000万円かかるところ秀光ビルドでは1700万円から2300万円で済むのです。(平屋本体の建設費のみ)平屋の規模によっては、1000万円ぐらい安い費用で建てられます。
平屋を建てる費用が抑えられれば住宅ローンの負担も軽くなりますから、他のことにお金がかけられます。生活費に回すこともできますし、子供の教育資金にしても良いですし、貯蓄しておいても良いでしょう。
マイホームを建てるには年収の何倍もの費用がかかりますから、少しでも安く建てられるに越したことはありません。
コミコミ価格で安心
秀光ビルドの大きな特徴であり、平屋の施主にとってメリットとなるのが「コミコミ価格」です。
先にも少し触れました、住宅を建てるには住宅本体の建設費以外にも外構や電気など住宅インフラの工事にも費用がかかります。登録免許税などの税金も必要ですし、住宅を建てる土地が軟弱な場合には地盤を改良する工事費用も必要です。
住宅本体の見積もり価格は1500万円ぐらいだったのに、いざ住宅が完成して請求書を見ると総額が2000万円を超えているなんてこともあるのです。
秀光ビルドは付帯工事費や諸経費を含めたコミコミ価格となっており、後から追加費用を請求されることは基本的にありません。平屋を建てるのにかかる費用総額が分かりやすいので、秀光ビルドでは資金計画が立てやすくお金の心配をせずに家づくりが進められます。
優れた耐震性能
安く住宅が建てられるのはありがたいですが、その分「安全性」が低くならないか心配です。秀光ビルドが建てる住宅は「耐震性能」が優れており、決して安かろう悪かろうではありません。
耐震工学の専門家である金沢工業大学の後藤正美教授のアドバイスを元に、秀光ビルドは「SKダンパー」を開発しました。地震の揺れを吸収するオリジナルの制震システムで、国土交通大臣の認定も受けています。
阪神大震災や熊本地震と同規模の地震にも耐えられる高い制震性能です。SKダンパーをオプションで追加することで、比較的安価ではあるものの高い耐震性を持った住宅を建てることができます。
秀光ビルドが安く平屋を建てられる理由
一般的に性能は価格に比例するとされていますから、安く建てられる住宅は性能が低いと思われがちです。実際ローコスト住宅メーカーの中には、性能を多少犠牲にして価格を抑えているところもあります。
しかし秀光ビルドは、先の優れた耐震性も含めて、性能を下げることなく住宅の建設費用を抑えているのです。秀光ビルドが性能を下げずに安く住宅を建てられるのは、建材や設備を安く仕入れているからです。
建材や設備を一括で大量に発注することで、仕入れコストを抑えています。食品や日用品でも、1つだけ買うよりも3つ4つとまとめて買った方が1つ当たりの価格が安くなることがあります。
それと同じで住宅の建材や設備も、少量仕入れるより大量に仕入れた方が1つ当たりの価格が抑えられるのです。1つ当たりの仕入れ値が数%抑えられるだけでも、住宅全体では大幅なコスト削減に繋がるわけです。
もう1つ、「建設業務の効率化」も秀光ビルドが住宅を安く建てられる理由となっています。
秀光ビルドでは独自の施工管理システムを導入しており、さらに住宅建設の工法を標準化しています。独自の施工管理システムによって管理費、工法の標準化によって工期が短縮できて人件費を抑えることが可能です。
建材や設備の仕入れコストを抑えることに加えて管理費や人件費も抑えているので、性能を落とさずに価格を下げることができているのです。
秀光ビルドで平屋を建てるデメリット
高性能な住宅を安く建てられる秀光ビルドですが、デメリットが無いわけではありません。デメリットを理解しておかないと、完成した平屋に住み始めてから秀光ビルドで建てたことを後悔することにもなりかねないので注意が必要です。
断熱性が高くない
秀光ビルドで建てる住宅は、「断熱性」がそれほど高くありません。
住宅の断熱性は「Ua値」で表され、Ua値の数字が低いほど断熱性が高くなります。
国土交通省が定める省エネ住宅の基準は以下の通りです。
・北海道 Ua値0.46以下
・青森、岩手、秋田 Ua値0.56以下
・宮城、山形、福島、栃木、新潟、長野 Ua値0.75以下
・その他の地域 Ua値0.87以下
秀光ビルドが建てる標準的な住宅のUa値0.65~0.6ぐらいなので、北海道・青森・岩手・秋田以外の地域の省エネ住宅基準はクリアしています。ただ現在の低炭素住宅・長期優良住宅・ZEH基準はUa値0.6以下で、高断熱住宅だとUa値0.46以下です。
現状の秀光ビルドはZEH基準をギリギリクリアできるかできないかぐらいのUa値ですから、断熱性が低いわけではないものの決して高いとは言えません。
住宅の断熱性を高めて光熱費を抑えたいと考えている場合は、秀光ビルドだと断熱性を上げるオプションを追加する必要があります。
デザイン性が高くない
秀光ビルドで建てる住宅の外観やデザインは標準的で、決しておしゃれではありません。実際に秀光ビルドのモデルハウスを見学した人の意見では、外観が「ダサく」て内装は「微妙」とのことです。
外観や内装のデザイン性を高くするとコストが嵩むので、住宅の建設費が高くなってしまいます。秀光ビルドでは、外観や内装を標準的にすることでコストを抑えて建設費を安くしているのです。
平屋の外観や内装のデザインにこだわりたい、と考えているなら秀光ビルドは要検討と言えます。
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まとめ
秀光ビルドで平屋を建てるのにかかる総額は、大体2000万円から2600万円といったところです。いわゆるローコスト住宅メーカーですから、大手住宅メーカーよりもかなり安く平屋が建てられます。
秀光ビルド以外にも、平屋を建てるのにかかる総額の相場が知りたい場合はタウンライフ家づくりを利用しましょう。