住宅メーカーについて調べていると、「三井ホームは貧乏人を相手にしない」といった情報をよく目にします。
三井ホームと言えば超が付くほどの大手メーカーですが、本当にお金持ちでないと相手にしてもらえないのでしょうか?
三井ホームは貧乏人を相手にしない?
「貧乏人が三井ホームに相手にされない」というのは、さすがに正確な情報ではありません。
家の建設費用を払える見込みが全く無い場合は相手にされないこともありますが、それは三井ホームに限らずどこの住宅メーカーでもあることです。
建設費用を一括で払えなくても、住宅ローンが組めて、30年35年かかってもローンを返せる見込みがあるなら、三井ホームは相手にしてくれます。
職業や年収などの条件があるわけでもないですし、「富裕層しか相手にしない」と三井ホームが明確にコンセプトを打ち出しているわけでもありません。
誰もが知っている超が付くほどの大手メーカーである三井ホームが、顧客を肩書や年収で判断することは無いです。どうしても三井ホームで家を建てたいと考えているなら、貧乏人だのお金持ちだのは気にせずに申し込んでみると良いでしょう。
三井ホームが貧乏人を相手にしないと言われる理由
実際は肩書や年収で判断していませんが、三井ホームに「貧乏人を相手にしない」というイメージがあるのも事実です。では、三井ホームが貧乏人を相手にしないというイメージを持たれているのはなぜなのでしょうか?
三井ホームが貧乏人を相手にしないイメージを持たれる最大の理由が、「他メーカーよりも建設費用が高い」ことにあります。
住宅を新築する際の「坪単価」が、三井ホームは大体100~120万円となっています。国土交通省の「建築着工統計調査」によると、木造住宅を新築する際の坪単価の全国平均は約60万円です。
坪単価が全国平均の1.6~2倍ですから、建てる家の規模によっては総費用が数千万円違ってきます。同じ規模の家を建てるのに三井ホームは数千万円高いとなると、一般的な年収の人にとっては「手が出ない」となってしまいます。
「建設費用が高い=富裕層をターゲットにしている=貧乏人を相手にしない」というイメージになっているというわけです。
実際に三井ホームも建設費用が他社より高いことは認めています。2018年に学生のインタビューに対して、「同業他社に比べると2割ぐらい高い値段で建築」「ターゲットとする顧客は富裕層」と答えています。
三井ホームが貧乏人を相手にしていないわけではありませんが、建設費用が高くてターゲットが富裕層なのは事実です。
家は安い買い物ではないので、建設費用が高いと「金持ちでないと手が出ない」「貧乏人は相手にしていない」というイメージを持たれてしまうわけです。
三井ホームの建設費用が高い理由
三井ホームは意味なく建設費用を高くしているわけではありません。三井ホームで家を建てる際に費用が嵩むのには、それなりに理由があるのです。
デザインや間取りの自由度が高い
三井ホームの建設費用が高い大きな理由の1つが、「デザインと間取りの自由度が高い」ことにあります。
フルーオーダーの注意住宅であれば、デザインや間取りは施主が自由に決められます。しかし構造・躯体の関係から、自由に決められると言ってもデザインや間取りにはある程度の制限が加えられるのが一般的です。
中にはフルオーダーを謳いながら、デザインや間取りが決まった規格からしか選べない住宅メーカーもあります。(組み合わせが自由なのでフルオーダーとしている)
三井ホームは「モックスウォール工法」という新しい工法を導入しています。モックスウォール工法では従来のツーバイフォー工法よりも壁の強度が高く、住宅の壁の数を減らすことが可能です。
通常は壁の数を減らすと住宅全体の強度が下がってしまいますが、モックスウォール工法だと住宅の強度を下げずに壁の数が減らせます。
家の中の壁を一切取り払って何十畳というような広いリビングダイニングにする、といったことも三井ホームならできるのです。実際に三井ホームでフルオーダーの注文住宅を建てた人によると、自分で考えたデザイン・間取りを全て採用してくれたとのことです。
また三井ホームはデザインや設計を外部に委託しています。一流のデザイナー・設計士が、施主の考えを取り入れて最適なデザインや間取りを作ってくれます。
デザインや間取りの自由度だけでなく質も高いので、必然的に三井ホームの建設費用は高くなってしまうわけです。
耐震性と耐久性が高い
三井ホームが建てる住宅は「高耐震」「高耐久」なのも大きな特徴です。
独自に開発した「プレミアム・モノコック構法」によって、住宅に外から加わる力を全体に分散するようになっています。特定の箇所に負担が集中しないようになっているので、揺れに強く、耐久性も高いのです。
耐震実験では、震度7相当の揺れに60回以上耐えたという結果も出ています。三井ホームが建てた住宅で、この40年以上の間に地震で全壊・半壊した住宅は無いとのことです。
最長60年保証で「一生住める家」ですから、三井ホームで建てる家は価格が高くても仕方ないわけです。
断熱性・気密性が高い
三井ホームの住宅は「断熱性」と「気密性」も高くなっています。
住宅の断熱性は「UA値(外皮平均熱貫流率)」で表され、数値が低いほど断熱性が高くなるのです。国が定める基準では、北海道はUA値0.4、青森・岩手・秋田は0.5、それ以外の地域は0.6以下であれば断熱性が高いとされます。
三井ホームは標準仕様でUA値0.41ですから、北海道以外の地域であれば十分な断熱性を持っています。もちろん北海道の気候に対応した断熱性の住宅を建てることも可能です。
さらに屋根にも独自の断熱構造材が使われるので、屋根からの熱も遮断されて屋根裏も快適です。
室温と空調の設定温度が0.1度しか変わらないという意見もあり、気密性の高さも実証されています。その上、三井ホームの住宅には「全館空調システム」が標準装備されているので、一年中通して快適に過ごせます。
標準仕様で断熱性や気密性が高くて全館空調システムが標準装備ですから、他メーカーよりも建設費用が高くなってしまうわけです。ただ断熱性・気密性が高いと光熱費は抑えられますから、三井ホームの住宅はコスパは悪くありません。
三井ホームの建設費用は高くない?
三井ホームは建設費用が他メーカーより高いので、「貧乏人は相手にされない」というイメージになってしまっています。しかし最新のデータでは、三井ホームは他メーカーと比べて特段建設費用が高いわけではないことが分かっています。
ある住宅関連サイトの調査によると、大手住宅メーカーの中で三井ホームの坪単価は上から7番目でした。積水ハウスやダイワハウスなど、三井ホームよりも坪単価が高いメーカーが6社もあります。
これまで三井ホームの建設費用の見積もりには、設計費などが含まれていたため坪単価が高く計算されていました。従来の三井ホームの坪単価は130万円以上で、大手住宅メーカーの中で一番高くなっていました。
しかし設計費などを省いた住宅本体のみの建設費用で計算すると、坪単価は100~120万円となったのです。三井ホームの坪単価は決して安くありませんが、他メーカーよりも飛びぬけて高いわけでもありません。
従来のイメージが定着してしまっているので「三井ホームは貧乏人を相手にしない」と思われてしまっているだけなのです。
三井ホームでも安く家を建てることは可能
三井ホームは富裕層をターゲットにしていますが、費用を抑えて住宅を建てることもできます。
三井ホームでは
・フルオーダー型
・セミオーダー型
・規格型
という3つのプランを選ぶことが可能です。
フルオーダー型はいわゆる自由設計の注文住宅で、デザインや間取りなど細かい部分まで施主の思い通りにできます。
セミオーダー型は、デザインや間取りなどをいくつか用意されたもの中からピックアップして組み合わせる形の住宅です。フルオーダーに比べると自由度は下がるものの、費用は抑えられます。
規格型は、住宅メーカーが用意した規格の中から選んで建てる住宅です。自由度はほとんどありませんが、フルオーダー・セミオーダーよりも費用が抑えられます。
三井ホームの規格型住宅であれば、坪単価50万円台で建てることも可能です。坪単価50万円台だといわゆるローコスト住宅メーカーと同じぐらいですから、かなり安く住宅が建てられます。
坪単価50万円台なら富裕層でなくても十分に手の届く範囲なので、三井ホームが貧乏人を相手にしないことは無いということが分かります。
「家づくりで後悔したくない」ならタウンライフ家づくり
三井ホームが貧乏人を相手にしないことはありませんが、フルオーダーの注文住宅は他メーカーより建設費用が高めなのは事実です。
最初から三井ホームに決め打ちすると、住宅を建ててから「もっと安く建てられる住宅メーカーがあった」となって後悔することになってしまいます。
マイホームを建ててから後悔したくないなら、マイホームを建てる際に「タウンライフ家づくり」を利用するのがおすすめです。
タウンライフ家づくりは、1100社以上の住宅メーカーを比較できるサービスです。三井ホームなど誰もが知っている30社以上の大手から地域密着型の中小メーカーまで網羅しています。
住宅メーカーのホームページを1つ1つチェックして見積もりを請求していては、1円でも安く建てられる住宅メーカーを探すのは大変です。
タウンライフ家づくりなら、希望の階数・間取り、家族の人数、予算を選択するだけで条件に合った住宅メーカーを絞り込んでくれます。絞り込んだ中から気になるメーカーを選んで、一括で見積もりを請求することもできます。
メーカーには見積もりを作ってもらうだけでなく、間取りプランの提案、資金計画の相談、土地探しのアドバイスをしてもらうことも可能です。タウンライフ家づくりを利用すれば、住宅メーカーを比較検討する手間が大幅に省けます。
タウンライフ家づくりの利用は無料
タウンライフ家づくりは無料で利用できるのも大きな魅力です。一括での見積もり請求にも、間取りプランの提案にも、資金計画の相談にも、土地探しのアドバイスにも一切費用はかかりません。
「タダより怖いものは無い」で見積もりを取った住宅メーカーとの契約を強要される、といったことは無いです。個人情報ダダ洩れで、タウンライフ家づくりを利用した途端に見積もりを取っていない住宅メーカーから営業電話がかかってくる、といったこともありません。
見積もりを取ったメーカーに断りの連絡をしにくい場合は、タウンライフ家づくりが代わりにメーカーへ断りの連絡を入れてくれます。
タウンライフ家づくりは、面倒なこと煩わしいことが一切無く無料で利用できるのです。
マイホーム建設の具体的な計画を立てていなくても構いませんし、住宅の建設費用相場が知りたいだけでもOKです。とにかく家づくりで分からないことや不安なことがある時は、タウンライフ家づくりを気軽に利用してみてください。
まとめ
「三井ホームは貧乏人を相手にしない」と言われることがありますが、これは事実ではありません。
実際に三井ホームは建設費が他メーカーより高めで、富裕層をターゲットにしています。ただ建設費が高い分標準仕様のグレードも高いですし、規格型住宅ならローコスト住宅メーカー並みの費用で建てることも可能です。
三井ホームを含めて家づくりについて分からないことがある時は、タウンライフ家づくりを利用してみてください。