住宅の顔とも言える「外壁」、そのデザインや色で住宅全体の印象が大きく変わります。積水ハウスで住宅を建てる場合、色見本だけではイメージが掴みにくく、外壁のデザイン・色をどうするか迷うケースが多いです。
積水ハウスの外壁材
外壁材にはメーカーごとに多様な選択肢がありますが、積水ハウスでは
・サイディングボード
・ダインコンクリート
・ベルバーン
の3種類がメインの選択肢となっています。
「サイディングボード」は板状のパネル材で、不燃性で湿気や虫害から外壁を守ってくれます。比較的安価ながら、軽量で加工しやすいのでデザインの種類が多く、コストパフォーマンスが高いとして幅広い層に人気の外壁材です。
ただパネル材を一定の大きさにカットして貼り付けるため目地ができ、目地部分の定期的なメンテナンスが必要となります。
サイディングボードには「窯業系」「金属系」「樹脂系」といった種類がありますが、積水ハウスでは窯業系サイディングボードを使うことが多いです。
「ダインコンクリート」は積水ハウスの独自素材で、デザイン性と機能性を兼ね備えています。
本来コンクリートは加工が難しく、コンクリート壁に意匠性の高いデザインを施すことはできませんでした。しかし積水ハウスが独自に開発したダインコンクリートは手作業による加工が可能で、意匠性の高いデザインを施すこともできます。
軽石のような気泡構造になっていて、湿気や水分を吸収しにくく、ひび割れやカビの発生が抑えられて耐久性が高いのも大きな特徴です。加えて耐火性や防音性・遮音性にも優れており、積水ハウスが誇る最高級外壁材となっています。
ただ最高級であるが故に価格が高めで、目地の劣化も避けられません。
「ベルバーン」も積水ハウスの独自素材で、粘土や岩石を陶器のように焼き上げて作る外壁材です。
高温で焼くことで組成が安定したガラス質となり、どのような気候にも耐えられるようになっています。積水ハウスの公式サイトでは「半永久的に色褪せせず」と紹介されており、60年以上の耐用年数を持っているとされています。
ただ価格は高めで、加工が難しいためサイディングボードやダインコンクリートに比べるとデザインの自由度が低いです。またベルバーンは重く住宅全体への負担が大きく、かえって耐震性を損ねてしまう恐れがあります。
さらに加工が難しいため、後からエアコン設置やネット回線開通のために壁に穴を開けようすると外壁材が割れる恐れもあるのです。
積水ハウスの外壁色見本
積水ハウスの外壁色見本には、無難な色から奇抜な色まで多様な選択肢が揃っています。
外壁全体をワントーンにすることもできますし、1階と2階で色を変えるなどツートンカラーにすることも可能です。玄関や窓の周りなど一部分にメリハリを付ける、少し濃い目のアクセントカラーも用意されています。
積水ハウスの外壁色見本はかなり種類が多く、ツートンなど複数の色を組み合わせるとなるとバリエーションは無数にあります。そのため積水ハウスで住宅を建てる際に、外壁の色をどうするかで迷うケースが少なくありません。
汚れの目立ちにくい色
外壁色見本の中で、汚れが目立ちにくいのが「グレー系」です。
一般的に外壁に付く汚れは土や砂などのホコリ、コケ、カビなどで、いずれも何色とは表現しにくい色となっています。白や黒、原色などハッキリした色の外壁では、少しでも汚れが付くと目立ってしまいます。
グレー系なら少々の汚れは目立ちませんから、外壁を掃除する手間が少し省けるのです。また周りの建物とも調和しやすく悪目立ちしないので、一般的な住宅では外壁の色としてグレー系が選ばれるケースが多くなっています。
色褪せしにくい色
積水ハウスの外壁色見本で色褪せしにくいのは「白」「黒」「ベージュ」「青系」です。
白と青系は光を反射しやすく、ベージュも白・青系ほどではありませんが光を反射します。黒は色の原子の結びつきが強く光によって分解されにくいので、白・黒・ベージュ・青系は色褪せしにくいのです。
赤系や黄色系、緑系といった彩度の高い色は紫外線の影響を受けやすく、色褪せしやすいです。
ただ白と黒は汚れが目立ちやすく、青系は周りの建物との調和が図りにくいため、汚れが目立たず色褪せせず悪目立ちしないベージュが選ばれやすくなっています。
熱で外壁が劣化しにくい色
積水ハウスの外壁色見本で熱による外壁の劣化を招きにくい色は「白系」です。
外壁が長時間高温に晒されると塗料の分子が破壊されてしまい、外壁が劣化しやすくなります。塗料には外壁を保護する役目も持っており、塗料が劣化することで紫外線や温度変化、雨風の影響を外壁材がまともに受けることになるのです。
外壁材が劣化すると大がかりな補修工事やリフォームが必要となり、多大な費用がかかってしまいます。
白もしくは白に近い淡い色であれば外壁の表面温度が上がりにくくなり、熱による劣化をある程度防げます。ただ白系は汚れが目立ちやすいですから、こまめに外壁を掃除しなければいけません。
悪目立ちしない色
積水ハウスの外壁色見本で悪目立ちしないのは「ベージュ系」「白系」「グレー系」です。
山奥のポツンと一軒家なら周りとの調和を考える必要が無く、外壁を好きな色にできます。しかし住宅街の中の一軒家で外壁を奇抜な色にすると、周りの建物から自宅が浮いて悪目立ちしてしまいます。
また外壁の色やデザインが奇抜過ぎるのは、近隣の人とのトラブルの元にもなりかねません。著名な漫画家が自宅の外壁を奇抜な色・デザインにしたところ、近隣住民に「景観を破壊する」として訴訟を起こされたケースが実際にありました。
赤・青・黄色・緑など原色に近い色、真っ黒や真っ白は周辺の建物とは調和しにくく、悪目立ちしやすいです。ベージュ系やグレー系、白でもオフホワイトなどの白系であれば、周辺の建物と馴染みやすいです。
ただ、法律に違反しない範囲であれば外壁のデザインや色は自由に決められます。漫画家のケースも裁判で近隣住民の請求は棄却され漫画家の勝訴となっており、近隣に実害がない限りは撤去や建設差し止めになることはありません。
どうしても個性的で目立つ住宅にしたいのであれば、原色や真っ黒、真っ白の外壁にするのもアリです。(近隣住民との関係がギクシャクする恐れはある・・・)
外壁の色選びで失敗しないために
住宅を新築する際には、住宅メーカーが用意した色見本やカタログを見て外壁の色を決めることになります。しかし色見本やカタログだけで決めると、完成後に「イメージと違う」といったことになりかねません。
そこで外壁の色選びで失敗しない方法をいくつか紹介します。
自然光の下で確認
外壁の色選びで失敗しないためには、色見本を「自然光の下で確認」ことが重要です。
特に淡い色は光の当たり方で見え方が大きく変わりますし、当たる光の種類によっても見え方が変わります。要するに、人工的な照明の下で見る場合と自然光の下で見る場合では同じ色でも違うように見えることがあるということです。
室内の照明の下ではキレイに見えても、自然光の下だとくすんだりぼやけたりすることもあるのです。
カタログだと難しいですが、色見本の場合はメーカーの人の許可を貰って建物の外に持って出てみましょう。太陽の光に当てて色見本がどのように見えるかを確認することで、完成後のマイホームがイメージしやすくなります。
完成した住宅の外壁を見せてもらう
色は面積によっても見え方が変わりますから、実際の完成した住宅の外壁を見せてもらうのが色を確認するのに一番確実な方法です。
積水ハウスのような超が付くほどの大手メーカーであれば、マイホームの建設予定地の周りに同じメーカーが手掛けた住宅が数軒あるはずです。市内など範囲を広げれば、同じメーカーが手掛けた色んな色の外壁の住宅が見つかります。
メーカーの担当者にお願いして、希望する色と同じ外壁の住宅をいくつか紹介してもらいましょう。実際の住宅の外壁で確認することで、色見本よりもさらに完成後のマイホームのイメージが掴みやすくなります。
色々な時間帯で外壁の色を確認
色は光の当たり方や強弱によって見え方が変わりますから、完成した住宅で外壁の色を確認する場合は時間帯を変えて見に行った方が良いです。
朝・昼・夕方で日の当たる方向と強さが変わるので、外壁の色の見え方も変わってきます。昼間はキレイに見えるけど朝と夕方はそれほどでもない、反対に朝夕はキレイに見えて昼間はキレイに見えないといったこともあります。
できるだけ色んな時間帯に見に行ってみて、外壁の色の見え方がどう変わるかも確認しておきましょう。
完成パースで確認
外壁の色選びで失敗しない方法として、一番手っ取り早いのは「完成パースで確認」することです。
完成予想図のことで、最近は立体的な画像を作ってくれることもあって、より完成後のマイホームのイメージを掴みやすくなっています。
積水ハウスでは3Dの完成パースを作ってくれますし、画面上で外壁や屋根の色を変えることも可能です。積水ハウスでマイホームを建てるなら必ず完成パースを確認させてもらい、様々な色見本を試してみましょう。
色見本だけだと「無い」と思った色でも、完成パースで見ると「意外とアリかも」となるケースがあるかもしれません。
外壁のデザインや色で迷ったら
新築する住宅の外壁のデザインや色で迷ったら、「タウンライフ家づくり」の利用をおすすめします。タウンライフ家づくりは住宅メーカーの比較サービスで、積水ハウスなど大手30社以上を含む1100社以上の住宅メーカーと提携しています。
希望の階数と間取り、家族の人数、予算を選択すると、1100社以上の中から条件に合った住宅メーカーをピックアップしてくれるのです。ピックアップされた住宅メーカーに、タウンライフ家づくりを通して一括で見積もり作成を依頼することもできます。
また「家事のしやすい家」「中庭が欲しい」「おしゃれな外観にしたい」など希望を伝えれば、間取りやデザインの提案もしてもらえます。資金計画の相談、土地探しのアドバイスもしてもらえるので、タウンライフ家づくりで一から家づくり計画を立てることも可能です。
一般的に積水ハウスは住宅の建設費用が高いとされています。タウンライフ家づくりを利用すれば、積水ハウスと同じ品質・性能の住宅を積水ハウスよりも安く建てられる住宅メーカーが見つかるかもしれません。
タウンライフ家づくりは無料で利用できる
タウンライフ家づくりの利用は無料で、見積もりも間取りプランも資金計画の相談も土地探しのアドバイスも全部無料となっています。
見積もりを取ったメーカーと契約しないといけない縛りもありませんし、タウンライフ家づくりに契約を強く勧められるといったこともありません。住宅メーカーに個人情報が流れて、住宅関連の営業電話や営業メールが大量に来ることも無いです。
「タダだと思って使ったら後で面倒なことになった」ということが、タウンライフ家づくりでは一切ありません。
見積もりを取ったメーカーに契約しないことを伝えにくい場合は、タウンライフ家づくりが代わりに断りの連絡をしてくれます。
建設費用相場を知りたくて見積もりを取るだけでどのメーカーとも契約しない、といった使い方をしても全然構いません。
完全無料で本当に面倒なことも煩わしいこともありませんから、家づくりで困ったことがあれば気軽にタウンライフ家づくりを利用してください。
まとめ
外壁は住宅の顔であり、そのデザインや色は住宅の印象を大きく左右します。
色見本やカタログだけでは全体的なイメージを掴みにくく、マイホームが完成した後に「イメージと違う」といったことになる恐れが大いにあります。積水ハウスでは完成パースを作ってくれるはずですから、色んなデザイン・色を試して最適なものを選ぶようにしてください。
外壁のデザインや色を含めて家づくりで分からないこと不安なことがある場合は、タウンライフ家づくりを利用すると良いでしょう。